夢の”テンバガー”を探せ?!株価10倍はそんなに甘くない。あくまで地道な長期投資の一環で。

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テンバガー」という言葉を聞いたことはありますか?

英語で「ten-bagger」と書きますが、「bag」は野球の塁のことで、10塁打にも相当するくらいの好成績という意味から派生して、株価が10倍になった銘柄、またはそれくらいになる可能性のある銘柄のことを意味します。

米国株では「FANG」と呼ばれている、フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル、その他にもアップルなど大化けした銘柄も多くあります。

アマゾンの株価チャートを見ると「ああ買っとけばよかった」と大きなため息をつくでしょう。

投資というのは過去を振り返ると簡単に見えてきます。

”タラレバ”になりますが、もし20年前くらいに買って持ち続けていたら10倍どころか100倍にもなっているわけです。100万円買っていたら1億円に!

私にもチャンスはあった、私だったら上手く言っていた。みんなそう思いそうですよね。

しかし実際にはそんなに上手くいかないものです。

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株価10倍狙いには4つのハードルがある

米国株の他にも日本株でもテンバガー銘柄は結構身近なところにあります。

日本を代表する「ユニクロ」のファーストリテイリングもテンバガー銘柄として有名です。

ユニクロを象徴する「フリース」が大ヒットし出したあのころユニクロ株を買っておけば、1998年の安値から今では株価は200倍くらいにまで上昇しています。

ほかにも、ヤフー<4689>、ニトリ<9843>、「すき家」を展開するゼンショー<7550>など、今では誰もが知る企業も株価は80倍を超えるテンバガー銘柄となりました。

テンバガーは必ずしも「お宝株」ではなく、普段生活していて身近に接している企業だったりします。

そう思うと尚更自分にもできそうな気がしてきます。しかしそれはすべて過去を振り返っての結果なのです。

1、銘柄を見つける難しさ

株価10倍を狙う投資法はネットでも書籍でも多く出回っています。

スクリーニングによって膨大な銘柄から有望な銘柄を探す方法もいろいろ紹介されています。

代表的なテンバガー候補として次のような条件などがよく言われています。

  • 上場後間もない(5年以内)
  • 時価総額が小さい
  • IT業界は可能性が高い
  • 株価500円以下の低位株

しかしどこにでも書かれているこんな情報でそんな簡単にお宝が見つかるほど甘くはありません。

結局は企業の情報や社会の変化、技術の進歩などあらゆるものにアンテナを張り巡らせ、鋭い感覚で見抜くしかないでしょう。

それも候補として何銘柄も挙げられると思います。テンバガー銘柄をピンポイントで探すことなど不可能に近いのではないでしょうか。

しかもその選別した結果がわかるのは何年も、下手すると10年、20年後なのです。

2、長期投資を貫徹する難しさ

もう一つは、長期投資を実際に貫徹することの難しさです。

株価10倍などを期待するにはかなりの長期間の投資が必要です。

簡単に長期投資と言っても、実際にそれを実行するのは案外難しいものです。

何事もイメージするのと実際に行うのではまったく違うものです。

仮にテンバガー銘柄を保有できたとして、株価が大きく上昇するまでの間はひたすら待つという忍耐の期間になります。

その期間も、世界的な株価暴落や経済不況、自然災害なども起こるかもしれません。家を買ったり、子育てなどで私的にお金が必要に迫られることもあるかもしれません。

それに耐えて持ち続けるのはそれ相当の精神力と信念が必要です。

そのあげく狙った銘柄がまったく期待外れということもあり得る訳です。

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3、売るタイミングの難しさ

投資は買いよりも売りが難しいと言われています。

小さな上げ下げを繰り返す株価には耐えられるかもしれません。

しかしリーマンショックなどの金融危機で大暴落する中、信念を持って持ち続けることができるかどうか。

または逆に、例えば株価が3倍になった時に「もう十分」と売ってしまうかもしれません。そしてそのあと延々と上がり続け、100倍になったかもしれません。

「まだまだ上にいく!」と思って持っていたら、そこが天井で下がり続けるなんてこともあります。

何年も持ち続けた銘柄をある最高のタイミングで売るなんてことはほぼ不可能なことなのです。

これはどんな投資のプロでも認めることで、底値から頂点まで利益を得るなどほぼ無理なのです。

実際に株価が20倍のような暴騰を経て莫大な含み益を持ったものの、持ち続けていらた元の株価に戻ってしまったという投資家はたくさんいます。

チャートを見て過去を振り返ると投資の未経験者は簡単そうに見えますが、その時その時は将来などまったくわからないのです。

4、いくらつぎ込むかの

いくらの資金を注ぎ込むのか、決断するのは相当難しいでしょう。

可能性はあっても結果がまったくわからないものに、貯蓄から100万円などまとまったお金を注ぎ込むことはできますか?

よほど余裕の資金があったらできるでしょうが、簡単には決断できないでしょう。

テンバガー候補を何銘柄も出して、それに少額ずつ分散投資するというのが結局は落ち着く方法ではないでしょうか。

しかし、そもそもテンバガー銘柄を探すというのは、大儲けしたいからですよね?

「分散投資」はよく投資の教科書にも書いてある基本的な考えですが、分散すればするほど大儲けする可能性は減っていきます。

1点に賭けるか、大儲けはできないが分散して無難に行くか。

よほど企業分析を極めた投資の上級者でないとなかなか判断ができないところだと思います。

ある有名なヘッジファンドマネージャーも言っていますが、「投資とは集中投資すること」だと。有望なものに賭けるのが投資だと。

ただそれができるのはある程度のレベルになってからでしょう。

株価2〜3倍程度ならどの銘柄でも簡単に上昇する

そんな必死に株価10倍のテンバガー銘柄を狙わなくても、東証一部の普通に誰でも知っている企業の株価も2〜3倍には簡単に上昇します。

日本が誇る世界企業、トヨタ自動車の長期チャートを見てみましょう。

  • 2003年から2007年に向けた世界的な好景気での株価上昇
  • 2008年リーマンショック後の株価低迷からアベノミクスの大規模金融緩和を経て2015年に向けての株価上昇

トヨタという馴染みの大企業でも近年の株価を見るとダイナミックに変動しています。

底値の2,500円から高値8,500円までその差は3倍超となります。それも期間は3年ほどです。

この時は世界中の金融緩和政策によってどんな銘柄もほぼ無条件に上がった時期でもあります。

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成長がほぼ終わって安定期に入った企業でさえ、タイミングをしっかり計ればこれだけの株価の上昇があるのです。無理にテンバガー銘柄を狙う必要はそれほど感じないのは私だけでしょうか。

もちろん底値で買って最高値で売るなど簡単ではありません。

ただそれはテンバガー銘柄であっても同じことです。

長期投資の一環として少し期待する程度が良い

テンバガー銘柄に夢があるのは事実です。

うまくそんな銘柄に出会えば、売らずに一生保有していて大きな資産となる場合もあります。

ただ投資未経験者や初心者がいきなりそれを目指すのは無理があると思います。

株価10倍などという銘柄探しに時間をかけ、何年先も結果がわからないお宝銘柄に投資をするよりも、目の前にあるたくさんの投資対象でしっかり取引のスキルと経験を上げることをおすすめします。

まずは何はともあれ実際に投資をスタートしてみましょう。

地道な配当や株主優待を狙った長期投資をする中で、運良くテンバガー銘柄に出会えれば良いのではないでしょうか。

銘柄や業種をいくつか分散するにあたって、少しだけ将来の成長に期待した銘柄を組み込むのが良いと思われます。

テンバガー銘柄に出会った投資家も、多くはそれ一本で成功したのではないはずです。長年地道な長期投資をやってきた結果、あるときにそういうものに出会えるのです。

初心者の人はいきなり大物を狙うのではなく、まずは地道な投資の第一歩を踏み出してみましょう。

投資は努力して続けるものです。その中でいつかチャンスや運が自分のところにも巡ってくるはずです!

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