【初心者必見】実践!相場分析 - 日経平均以外のチャートも見てみよう!

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2018年9月の株価急騰からの10月の急激な下げは、期待から不安へと一気に突き落とされ、個人投資家で慌てた人も多かったでしょう。

9月の急騰ではバブル崩壊後の高値を更新し、ニュースでも景気の良い言葉が踊っていました。

日経平均、連日のバブル崩壊後高値更新 円安で企業業績に期待 2018年10月1日 ロイター

日経平均バブル後高値、3つの上昇要因-2万4000円通過点も 2018年9月28日 ブルームバーグ

その直後になぜ急落したのでしょうか。何があったのでしょうか。

ここでは教科書的な知識ではなくテクニカルを実践でどう活かすか、という視点で相場の裏を読み解いてみたいと思います。

日経平均だけじゃわからない!様々なチャートをチェック!

まずはみなさんお馴染みの日経平均のチャートを見てみます。

2018年7月から10月あたりの日足チャートです。

それまで半年も上値抵抗線を超えられずにいましたが、そこを一気に突き抜けて上昇を始めたことにより、空売りを入れていた人、または下げたら買おうと思っていた人たちは慌てたでしょう。

そしてニュースでも「バブル後の高値更新」などと報じられ、新しい上昇相場に入ったという雰囲気が満ちていました。

教科書的に言えば抵抗線のブレイク、ボックス相場を抜けた場合は素直に流れに付いて行くとなっているでしょう。すぐに飛びついて買った人もいれば、買いそびれた人もいるかもしれません。

そして買いそびれた人は高値から落ち始めた10月に入って「よし押し目買いチャンス」と考え急落していく間買い続けた人もいるのではないでしょうか。

このように相場に振り回されることはしょっちゅうです。相場に慣れてない初心者の人はいったい何があったのか戸惑うでしょう。

まずはTOPIXチャートから

TOPIXのチャートはみなさんどのくらいの人がチェックしているでしょうか。TOPIXの週足チャートを2016年のトランプ大統領誕生からの上昇相場でみてみましょう。

TOPIXを長期で確認すると、2018年1月の急騰と急落以降、実は上昇トレンドが終わってボックス相場(レンジ相場、横ばい相場とも言う)に入っていたことがわかります。

そして9月の日経平均のバブル後高値で浮かれていた時も、TOPIXは1月の高値にまったく届くこともなく、ボックス相場をさまよっていただけなのです。

ニュースでは日経平均株価を取り上げることも多く、初心者の人はそんな相場の雰囲気に流されて取引する人も多いのではないでしょうか。

TOPIXのチャート確認が重要なわけ

日経平均株価とTOPIXはどちらも日本を代表する企業によって構成され、似たような動きをしていますが、その動きは細かくチェックすると結構違うものがあります。

簡単に言えば、日経平均株価は偏りがあるということです。

銘柄が225社に限定されていること、輸出企業が多いため為替の影響を受けやすいこと、日経平均先物の投機的な取引にも左右されやすいなど、実は相場の状況をすべて正しく反映していない可能性があるのです。

東証二部のチャートは相場をよく表す?!

東証二部のチャートをチェックする人はあまりいないかもしれません。

しかし投機的な資金であまり荒らされることがないので、相場の状況を冷静に表していることもあり、私は常にチェックしています。

同じように2018年に入ってからの東証二部チャートを見てみます。

こちらも2018年に入ってから1月の高値を超えることもなく、横ばいで彷徨いつつ、明らかに上昇が抑えられているのがわかります。

このTOPIXと東証二部のチャートを確認すれば、ダウ理論からも明らかに上昇トレンドではないということがわかります。

さらに上値抵抗線を超えることもなく抑えられており、新たな上昇相場に入ったとは言えない状況でした。

相場分析の基礎、「ダウ理論」は必ずマスター!

初心者の人はチャートの見方、相場把握の基礎であるダウ理論をまず頭に入れておきましょう。

【初心者必須】”ダウ理論”とは?全ての投資に通用するチャート分析の基本を知ろう!

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世界の株価指数までチェック!

さらに横ばいどころか、下落トレンドが始まっているのではないかと疑う要因もありました。

初心者の人は外国の株価指数はさすがにチェックする人は少ないのではないでしょうか。

実は世界の株価指数は2018年に入って下落トレンドに入っていたのです。

上海総合指数は1月に天井をつけてから下落し続けています。

先進国ではドイツのDAXもすでに1月高値を超えられずに下落トレンド入りしていました。特にEUはイタリアの債務問題や英国のEU離脱など問題を多く抱えています。

ニュースで取り上げられるのは米国のダウ平均や日経平均、TOPIXのみです。

それだけを見ていると世界の相場の流れが正しく判断できてるとは言えないでしょう。

こういった2018年の前半からの流れをどう把握していたかで9月の急騰の見方は人によって変わってきます。

世界の市場を無視することはできない!

つまり世界的な横ばい、または下落トレンドの中で、日本の株価だけが上に突き抜けて日経平均2万5千円、3万円を目指すことなど無理ではないか?とも判断できるわけです。

難しい経済指標、景気動向などを分析しなくても、世界中を見渡してみると日本だけが単独で上がる要素がまったく見当たらないことがわかります。

よって9月の急騰も懐疑的に見るということは現実的にも可能だったと思います。

チャートのパターンを把握しよう!トレンドとレンジの波に乗ってしっかり利益を積み上げろ!

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9月の急騰はなぜ起きた?

長期的な上昇や下落にはそれなりの大きな理由がありますが、短期的なものはいくつもの要因が絡み合っているので一言で理由を説明するのは難しいでしょう。

しかし突然の急騰や急落には需給関係が大きな要因のことも多々あります。

今回の急騰によって空売りの踏み上げがあったことは想像できます。

ボックス相場が続くと、同じ状況で同じ取引が繰り返されることになるため、ある偏ったポジションが積み上がることがあります。

個人の信用残高も4月から9月までの半年間、信用売りが増え、信用買いが減っていくという、全体的に売りに傾いていたのが確認できます。

>>信用残推移

信用倍率の半年間の変化でもはっきりと売りの傾向が出ています。

信用倍率とは?

積み上がっていた信用売りに、好材料のニュースや投機的な仕掛けなどが重なって急騰した可能性が推測されます。

需給関係、ポジションの偏りは常にチェック!

逆に信用買いの残高が積み上がっていると、いくら有望な銘柄でもなかなか上昇しない、または急落することも多いです。

株式だけでなく為替でも、例えばドル円のポジションが一方に偏りすぎていた場合、それが一斉に反対に動いて相場の環境と逆の動きをすることも多々あります。

>>シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

>>ドル円ポジションの推移

相場初心者の人はファンダメンタルズ以外にも、この「需給」が相場を突然動かす大きな要因であることも頭に入れておきましょう。

その他にもチャート以外で相場環境を把握するうえで重要な指標があるのでこちらで確認してみてください。

中期投資でチェックすべき8つの指標はこれだ!繰り返す波に上手く乗れ!

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チャートのちょっとした変化を見逃すな!

ニューヨークダウや日経平均の好調ぶりの中でも、一つ大きな変化がありました。

ラッセル2000という米国市場の指標をご存知でしょうか。ラッセル3000、ラッセル2000、ラッセル1000という3種類があります。

ラッセル3000 時価総額上位3,000銘柄からなる時価総額加重平均型

ラッセル2000 ラッセル3000のうち1,001位から3,000位までの銘柄

ラッセル1000 ラッセル3000のうち上位1,000銘柄の指数

ラッセル3000はTOPIXみたいなもので大型株から小型株まで含む、米国市場全体を表している指標です。

ラッセル1000が上位1,000銘柄ということで大型株大企業が中心なのに対して、ラッセル2000はその下の2,000銘柄ということで小型株の動きを表します。

そのラッセル2000のチャートを見ると面白いことがわかります。

9月の好調なアメリカ株の中でも、このラッセル2000は9月の頭からじわじわと下がり始め、10月の急落の前にすでに短期的な下落を始めていたのです。

世界中の多くが横ばいや下落傾向を見せて、アメリカ市場だけが好調を保っていたのですが、そのアメリカ株の急騰の中でも小型株だけは下落の兆候が見えたということです。

一部分しか見てないと相場がわからない

日本株は日本独自の要因で動くこともあります。

そして日本株もドル円をはじめとする為替市場も米国市場の影響を一番大きく受けているのは間違いありません。

しかし経済、金融などあらゆる人とモノ、お金が瞬時に世界中を動く現代では、世界中の影響を無視することはできません

また大型株小型株か、先進国新興国か、外需株内需株かなど見る視点の違いによっても相場はまったく違った姿を見せます。

投資の初心者の人は、ここまで様々な指標をチェックする人はあまりいないでしょう。そして「こんなにもチェックしないといけないのか」と思うかもしれません。

もちろん取引の期間や投資スタイルによっても利益を得るタイミングも違いますし、人によって様々な角度からの相場分析があると思います。

相場分析のパターンを自分で作り上げろ!

ここで紹介したのは中長期的な相場の見方の一つです。

同じ中長期でも配当を中心に投資する人はまた全く違った企業分析、金利動向チェックなども必要でしょう。

個別銘柄を追いかける人、短期的な値動きを追いかける人によってはチェックする項目もまた違ってくるでしょう。

初心者はこれだけでいい!実践で最低限知っておけば良い8つのテクニカル指標!

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しかし相場を見渡す範囲はどの投資スタイルであっても広く持つほど判断の精度は上がります。

短期トレードだからと言って今の相場状況を把握せずに闇雲にテクニカルに頼っていると勝ち続けるのは難しいでしょう。

テクニカルはダマシだらけです。テクニカルに頼り過ぎるのは危険です

相場は景気動向、需給、投機的な動きなど複雑に絡みあって動きます

多くの指標やチャートを時間の推移とともにしっかり見続けるとで、そこから明らかな変化や違和感を読み取れるようになり、トレードのより正確な判断が可能になるでしょう。

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