【株式相場】2018年10月の株価急落について検証してみる

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今現在も続いている今回の10月の株価急落について書いてみます。

まずは今回の日本の株式市場の急落が市場でどのように捉えられているか観察してみました。

  • 米中貿易摩擦による業績悪化懸念
  • 米国株の急落に巻き込まれている
  • サウジアラビアなどの中東問題の懸念
  • イタリア財政懸念

そしてその対応については下記のような論調が目立ちます。

  • 日本株のファンダメンタルズは良好、絶好の押し目チャンス
  • 外部要因によって下げているだけ、決算見通しも良い
  • PER13倍は過去の例を見ても割安
  • 既に日経平均は下げ過ぎの領域
  • 日経平均が22,000円、21,000円あたりが下値の目処

市場は金融引き締めの影響を軽視している

株価下落の要因はいくらでも挙げられるでしょう。株価変動の理由など複合的すぎて簡単ではありません。

わかりやすい表面的な理由もあれば、隠れた根本的な要因もあるでしょう。

私はアメリカの金融緩和が終了して引き締めに入っている点、さらにFRBが金利引き上げを段階的に進めており、来年に向けても利上げは続きそう、という点をとても重要視してきました。

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金融政策の大きな変更は、大きな船が旋回するかの如くゆっくりと影響を及ぼします。

その影響がついにアメリカ経済にまで及んだと見るのが自然です。

というのは、米国市場が下落するのは時間の問題と見られていました。ニュースでは米国市場の下落が日本市場や世界に波及しているという程で書いてありますが、これは実際は真逆です。

新興国など世界の他の市場の下落の影響がようやく米国市場にも出始めたということです。

実は新興国市場や新興国通貨は今年の初めから既に下落トレンド入りしていました。記憶に新しいトルコリラの暴落もその一環とも言えます。

金融引き締めにより市場から資金が引き上げられてるのに加えて、金利引き上げにより新興国はドル建て債務の返済に苦しむようになってきます。

新興国は通貨安になり、投資資金が逃げていってるのです。

上海総合指数は1月に天井をつけてから下落し続けています。

先進国ではドイツのDAXもすでに1月高値を超えられずに下落トレンド入りしていました。特にEUはイタリアの債務問題や英国のEU離脱など問題を多く抱えています。

米国のダウ平均やS&P500、ナスダックだけが上昇し続け、経済ニュースでもアメリカの好況ぶりがさかんに伝えられていたこともあり、日本株にも安心感と先行きの上昇予測で溢れていました。

しかし世界の市場では金融引き締めと金利上昇の影響が着々と忍び寄っていたのです。

急落には何かきっかけが必要ですが、それのみが理由ということはまずありません。様々な要因が絡み合ってそうなっているのです。

直接的には冒頭に挙げたものが下落の要因として考えられますが、根はもっと深いのではないかと思われます。

指標の意味が変わってしまうこともある

PERなどの指標において割安などという意見も目立ちますが、テクニカル指標など様々な指標は相場環境が変われば意味も適切な数値も変わってきます。

PER13倍が割安と考えられるのは、この先も景気が上向きである前提の上での見方であって、その前提となる景気が悪化する可能性となるとPERの割安感もなくなってしまいます。

長い間続いた世界的な低金利時代から金利上昇の時代に転換しそうな新たな環境において、様々な指標の意味がまた過去とは違ったものになってくる可能性もあるのです。

マーケットはまだ楽観に傾いている?

何よりもマーケットの受け取り方がまだ多少楽観的というのが気になります。

ニュースでもまだ調整の範囲で、下値予測などの記事も目立ちます。

「日経平均いくらが下値の目処」と言っている間はまだまだ下がることも過去多いものです。下値の予測も出ないほど悲観に傾いて悪いニュース一色になると相場は下げ止まったりします。

個人投資家も買いで対応しているようです。

個人投資家の信用買い残高の推移を見てみると、9月以前の売り越しから、ここ最近大幅な買い越しに変わっています。

>>信用残の推移

過去の経験則から言うと、個人投資家が大量に買い向かっている間は下落が続くことも多いです。そして耐えきれなくなって大量な売りが出ると相場もひと段落、または上昇に転じたりします。

ちなみに外国人投資家は売り越しています。

>>投資主体別売買動向

投機的な資金も売り越しが続いています。

>>裁定取引残高の推移

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このさき相場はどうなる

どの価格か、どのタイミングかわかりませんが、相場はどこかで下げ止まって反発するかもしれません。反発も数週間なのか、数ヶ月続くのか、半年くらい続く可能性だってあります。

下落トレンド入りといってもこのまま一直線に下がるわけではありません。上昇相場も大きな調整を挟みながら長い時間をかけて上がっていくのと同じように、下落相場も上下を繰り返しながら進みます。

今回の急落は次の大きな上昇相場への調整なのか、この先の下落トレンドのスタートになるのか大きな分かれ道となるでしょう。

2009年から10年間も続いた世界的な金融緩和による上昇相場が転換点を迎えた可能性は常に頭に入れて相場に望むべきでしょう。

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