「ほったらかし投資」なんて本当にできるのか?!インデックス投資のメリットとデメリット。

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ほったらかし投資」という言葉は、朝日新書の「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」という一冊の投資の本から生まれた言葉で、今ではそこそこ広まっているみたいですね。

この「ほったらかし投資」という言葉は投資を始めようと思ってる人、または実践している人にとってはとても魅力的な言葉です。

「ホントにほったらかしで儲かるの?」「ほったらかしでいいなら私もやってみよう」と思う人も多いでしょう。

インデックス投資とは

ほったらかし投資の詳細については実際の本をご覧になったほうが良いと思いますが、簡単に言いますと「インデックス投資」をするということになります。

「インデックス投資」とは日経平均やアメリカのS&P500などのような株価指数(インデックス)に投資をすることです。厳密な定義はさておき、簡単に言えば市場の様々な平均値に投資をするということです。

株式投資というと、ソニーやトヨタなどの個別の銘柄の株式を買うことをイメージしますよね。しかし銘柄選びはそれなりに難しいものです。業績の良い銘柄、倒産の不安のない銘柄など考えると初心者にはハードルが高いですよね。

しかしそういった企業の"平均値"である日経平均などに投資することもできるのです。一流企業の集まりである日経平均に投資するなら簡単でなんだか安心ですよね。

日本市場には有名な日経平均だけでなく、TOPIXという東証一部に上場している全銘柄の平均、マザーズ市場やJASDAQなどの新興市場もあります。

アメリカのS&P500NYダウNASDAQや、ドイツのDAX30など各国にも代表的な指数があり、ブラジルや中国、インドなどの新興国にももちろん指数があります。

実際には投資信託やETFを購入する

日経平均に投資をするには、実際には日経平均先物日経平均連動型ETFを購入することで投資することができます。

しかし日経平均は日本の代表的な企業とはいえ、世界の市場全体から見たら限定された投資対象となります。

世界各国のインデックスに投資をしなければ本当の「インデックス投資」とは言えませんね。ましてや最大の米国市場を抜きには「インデックス投資」は成り立ちません。

しかし世界中の様々なインデックスや新興国の指数に投資するのは個人では現実的ではありません。

そこで個人で世界中のインデックスに投資ができるのが投資信託やETFという商品になるのです。

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投資信託やETFというのは運用のプロが世界の様々な投資対象を選別して組み込んだ金融商品です。その中でインデックスに連動するように組まれた投資信託やETFがたくさんあります。

それらをうまくチョイスすれば手軽に世界中の国々のインデックスに分散投資をすることができるのです。

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重要なのは資産配分(アセットアロケーション)

投資信託やETFには、アメリカ市場のS&P500に連動するものや、大企業のみ、小型株のみなどさまざまな設定での商品があります。

またヨーロッパ市場、新興国市場などのエリア別や、ハイテク株やIT株などの業種別の銘柄もあります。

最終的には投資資金をこれらの商品をに適切に資産配分することによって、世界中にバランスのとれた分散投資をすることでインデックス投資は完成となります。

そして基本的にこれらを長期間保有し、分配金と値上がりを期待してひたすら待つというのが「ほったらかし投資」ということになります。

インデックス投資は本当に勝てるのか?

「インデックス投資」が人気が出てきたのはリーマンショック後の長期に渡る好景気からでしょうか。

リーマンショックでの世界市場の暴落からアメリカ市場はいち早く回復を見せました。

日本市場もアベノミクスからの市場の大暴騰により、どの銘柄を買っても、誰が買っても儲かるというウハウハな相場が始まりました。

当然インデックス投資をして、そのままほったらかしにしておくだけでみんなが儲けることができました。

この市場全体が上昇するタイミングでは、アクティブファンドは市場平均を超えることはかなり困難なことです。インデックスファンドが軒並み好成績を出す中、アクティブファンドは苦戦していたようです。

いつまで続くかインデックス投資の一人勝ち

基本的なこととして、インデックス投資は市場平均以上のリターンを得ることができません。

そして市場平均並みのリターンを得ることが可能な代わりに、市場平均並みのリスクも抱えています。

好景気が続く世界市場ですが、このままインデックス投資は儲かり続けるのでしょうか。

よくアメリカ市場の数十年に渡る上昇を例に挙げて、市場の平均に投資し続ければ誰でも勝てる、という意見があります。

しかしそれは、「市場の平均」に投資したのではなく、あくまでアメリカ経済の発展に投資したとも言えます。

日本がバブル崩壊後の失われた20年、いや30年を過ごしている間、アメリカの経済成長がここまで続くということに賭けて投資ができた結果でしょう。

株式や債券というのは資本主義に深く組み込まれた金融システムであり、この先の資本主義の発展が投資家にリターンをもたらし続けてくれるだろうという考えもあります。

では資本主義や金融システムが基本的にアメリカを中心として成長してきたとするならば、今後アメリカの経済成長が怪しくなってきたらいったいどうなるのでしょうか。

もちろん資本主義の崩壊ほどのことが起きなくても、停滞する可能性も十分あるわけです。

実際インデックス投資と言っても、日本株に限定していたならば、バブル崩壊後からの成績はそれほどでもないでしょう。マイナスか、トントンかといったところでしょうか。

結局はどこの国の市場が成長するのか、どこの市場に賭けるのかでインデックス投資といえども成績はまったく変わってきます。

「世界」をアメリカ市場と考えるか、世界はあくまでアジア、ヨーロッパ、新興国を含めて均等に配分して成り立つと考えるかで、分散投資と言えどもポートフォリオはまったく違ってくるでしょう。

これから市場は長期的な転換期にさしかかるのか?!

米長期金利の長期的な推移を見てみましょう。

(QUICK FactSet Workstationより)

1970年代から1980年にかけ高インフレと高失業率により低迷していたアメリカ経済でしたが、当時米10年物国債利回りは15%にも達しました。

ここ近年の世界的な金融緩和によって超低金利が続いていましたが、金利の長期推移を見ると、それが最近の一時的なものではなく、長期的に下がり続けてきた結果だというのがわかります。

そしてその長期的な金利の低下傾向に変化が現れてきました。低金利の限界に達し、今度は長期的な金利上昇に向けて動き出したかのようにも見えます

この先金利が長期的に上昇したとするならば、株式市場は順調に上がり続けることができるのでしょうか。

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この先もインデックス投資は有効なの?

世界的な株価の上昇により、ファンドもインデックス投資の成績がアクティブファンドを上回り、よりインデックス投資に資金が集中するという流れもあります。

しかし世界中でのインデックス投資への偏りが、より市場を不安定にさせているという可能性もあります。

市場の崩壊時に、インデックス投資の商品によっては流動性に問題があるかもしれません。

実際に最近のトルコリラの暴落により、トルコ債権市場が混乱して、一部運用会社では、リラ建て債券で運用する投信の購入と解約申し込みを一時停止しました。

投資信託の購入・換金ができないという異常事態に陥りました。

「売りたくても売れない」という異常事態は、投資家にとっては一番厳しい状況です。暴落相場を目の前にして、逃げ出したくても逃げられないというのはかなりの恐怖でしょう。

流動性リスクは、インデックス型投資信託でも例外ではありません。(もちろん暴落しても売るつもりがないのであれば問題ありませんが。)

インデックス投資がこの先も勝ち続けると考えるか、今までが良かっただけで、この先はわからないと考えるか。

成功事例や人の意見というのは、どの市場を優先で見るか、どの期間をもって成功と考えるか、考え方は人それぞれです。

インデックス投資が今後も有利だと断言することはできないでしょう。少なくとも「本当にほったらかす投資」はあまりオススメできるものではありません。

結局インデックス投資であろうと長期投資であろうと、市場を観察し続け、常にポートフォリオを見直してリバランスを実行し、さらには適切な時には相場から一時的に退避する、というのも重要なことのように思います

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